1日でも早く手続したい!認知症の介護保険サービスの利用には介護申請が必要不可欠!

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自分の親が認知症になれば、多くの方が在宅介護、もしくは施設介護を検討するでしょう。日本ではそんな認知症の方や介護を必要とする高齢者、その家族を支えるための介護保険サービスが存在します。

しかし、人生の中で介護保険について詳しく学ぶ機会はそうそうないので、これからなにをどうしていいかわかりませんよね。

今回は介護保険サービスを利用するために欠かせない介護申請の方法について紹介しましょう。

最愛の家族が認知症と診断されたら、家族が認知症と診断されれば、介護のことなどを含めて将来が不安になることだと思います。しかし、その現実から目を背けず理解をして、適切な介護の仕方を知ることで家族の負担も軽減できます。まずは「介護申請」「ケアマネジャーに相談」「デイサービス利用」など出来ることを早め早めに準備、勉強して行くことが家族や自分たちの生活のためにも大切になってきます。

なぜ介護申請が必要?

そもそもなぜ介護申請が必要なのか、いまだに理解できていないという方のために介護申請の役割を説明しておきましょう。

ここでいう介護申請というのは「要介護認定の申請」のことを指します。

介護申請は、介護保険サービスの利用に必要不可欠!

あなたもデイサービスや訪問介護、老人ホームなどさまざまな介護保健サービスがあることはご存知ですよね。介護保険サービスは、認知症の親の介護を続けるためには絶対に欠かせないサービスです。

しかし、介護保険サービスは高齢者の誰もが無条件で利用できるわけではありません。

サービスの利用を希望する方の介護の必要度をあらわす「要介護度」によって、利用できる介護保険サービスが決められているのです。

要支援1~2、要介護1~5という要介護度を認定してもらうためには、介護申請(要介護認定の申請)を出さなければいけません。

これから認知症の親を介護していくなら介護申請が必要不可欠なわけです。介護申請は、介護生活スタートの第一歩だといえますね。

介護申請には30日かかる!?

具体的な介護申請の一連の流れは後述しますが、申請を出してから実際に「非該当」「要支援1~2」「要介護1~5」といった認定結果が出るまでには最長で30日かかります。

今日急いで介護申請を出しても、30日ほどは介護保険サービスを利用できないというわけです。

親が認知症になったとしても、市役所などのほうから「介護申請を出しませんか?」と声をかけてくるわけではありません。

当然のことですが、介護の手助けは毎日必要になります。介護申請を出すのが遅れるほど、親にとっても親を支えるあなたにとっても大変な毎日が長く続いてしまうので、まずは介護申請を一刻も早く出せるように準備して動きだしましょう。

実際うちの場合も結構時間がかかったので、その内なんて言わないで出来るだけ早く迅速に手続等はしたほうが絶対いいですよ。

介護申請の方法は?

具体的な介護申請の方法を紹介しましょう。はじめての方でも特別難しいことはないので、安心してくださいね。

要介護認定の流れ

介護申請を出してから認定結果が出るまでの流れは、次のようになっています。

  1. 申請:お住まいの市区町村に要介護認定の申請を提出
  2. 認定調査:市区町村の認定調査員が「認定調査票」に従って、本人や家族に対して心身の状況を聞き取り調査する
  3. 一次判定:認定調査票の結果をコンピュータソフトで判定し、要介護度を判別する
  4. 二次判定:介護認定審査会で一次判定の結果と、かかりつけ医の「主治医意見書」を参考に、最終的な要介護度の判定を決定する
  5. 認定通知:申請から30日以内に、「非該当」「要支援1~2」「要介護1~5」のいずれかの認定結果が通知される

介護申請は市役所、地域包括支援センターへ!

要介護認定の流れの中で、実際に認定を受ける側が行う手続きは以下の3つです。

・申請書類を提出する
・認定調査の聞き取りを受ける
・主治医に意見書を書いてもらう

最初に申請を出してしまえば、後は市区町村の方からその後の動きについて指示をもらえるので、特別難しいことはないでしょう。

しかし、初めての介護申請となれば、そもそもどこで申請をすれば良いのかもわかりませんよね。要介護認定の申請は、以下の2つの場所で行えます。

・お住まいの地域の市役所の「福祉課」「介護保険課」「高齢者支援課」などの窓口
・お住まいの地域を管轄する地域包括支援センター

いずれかの場所で後述する書類を提出することで、要介護認定の申請ができます。そもそも要介護認定の申請をするタイミングだと、これからの介護生活についてわからないことが山盛りですよね。

そういった意味では、いきなり「介護申請をするため」にではなく、これからの「介護について相談するため」に一度介護保険課などの窓口や地域包括支援センターへ足を運ぶと良いでしょう。

今の状況を相談すれば、自然と要介護認定の申請を促されますし、今後の介護の悩みや不安についての相談も聞いてもらえます。

特に地域包括支援センターは、介護に関する相談を幅広く取り扱っているので、介護が必要になったら親が住んでいる地域を管轄する地域包括支援センターを調べて、足を運ぶと良いでしょう。

介護申請に必要なものは?

介護申請に必要なものは、以下のとおりです。

・要介護認定申請書(市役所や地域包括支援センターの窓口でもらう、もしくは市役所のホームページからダウンロードする)
・介護保険被保険者証(本人が40~64歳の場合は、健康保険被保険者証)
・マイナンバー
・身分証明書

本人ではなく家族が代理で申請することもできますが、その場合は一度申請する窓口に電話をして他に必要となる書類がないかなど確認しておきましょう。

まとめ

介護保険サービス利用のためには必要不可欠な介護申請。申請から認定までは30日ほどかかりますが、手続自体はさほど難しいものではなく、市役所や地域包括支援センターで申請可能です。

1日でも早く認知症の親を介護するための体制を整えるためにも、なるべく早く市役所の窓口や地域包括支援センターへ足を運び、介護申請を出しましょう。

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