50代から始める終活!まずは財産目録とエンディングノートの作成から始めよう
人生100年時代を迎えて仕事に子育てに、また親の介護にと頑張ってきて、ほっと一息つけるのが節目ともいうべき50代ではないでしょうか。昨今では定年が65歳、70歳と伸びる中で、早々と退職して第二の人生を送る人も多くなりました。
人生の折り返しともいうべき50代は、今後をどう生きるのかを考えるワンステップの段階です。またツーステップめは定年、スリーステップは後期高齢者といわれる75歳くらいでしょう。そういう意味ではまだ若く健康な50代の段階で終活を考えておくことも穏やかな人生を送るうえで良い機会ではないでしょうか。
すぐにでもやっておきたい財産目録とエンディングノートの作成
「終活を始めよう」と決心したら身の回りの不用品の整理はあとにして、財産目録とエンディングノートの作成から始めましょう。
まず、財産価値があるものや大切なものからチェックして、金庫などに保管してから身の回りの片づけを行いましょう。そうでないと、要るものが要らないものの中に紛れ込んでしまう恐れがあるからです。
財産目録の作成
財産価値があるものを書きだして確認します。これは覚書のようなものです。価値がある財産として考えられるのは、おもに以下のようなものとなります。
財産価値があるもの
現金、貯金通帳、株式、手形、国債、社債、小切手などの有価証券、土地、家屋などの所有権を証明する書類、生命保険の証書、家具、貴金属、骨董品、自動車などのほかにも、お金に換えられるようなものはすべて書き出しましょう。
その他にも、ローンや借金などもあれば書いておきましょう。
エンディングノートの作成
エンディングノートも財産目録と同様に覚書のようなもので、遺言状と違い法的効力はありません。そのため、何を書いても大丈夫です。
例えば、かかりつけの病院や延命処置などについて、もしもの時に訃報を知らせてほしい人の住所や電話番号、お葬式やお墓をどのようにしてほしいかなど、思いつくまま書いておくとよいでしょう。
その他、ふだん話題にならない家の家紋や菩提寺、宗派なども書いておきましょう。
相続税の対策
50代は自分のことだけでなく、親の介護や相続についての知識を得ておく必要があります。ネットやハウツウ本、セミナーなどである程度学んでおきましょう。
相続税は全ての人にかかる税金ではなく、一定金額以上の財産を持っている人にかかります。保有している全ての財産の合計額が4,200万円を超えなければ、相続税はかかりません。
改めて自分の財産を整理してみると、思っていた以上に財産があるかも知れませんので、財産を早めに把握しておけば、生前贈与などで税金対策をすることもできます。
生前整理の基本は身の回りをシンプルにすること
50代で事務的な整理をやっておくと、ひとまず安心ですので、次は持ち物の整理整頓にとりかかりましょう。持ち物が増えると、ホコリやカビも増えます。健康のためにも、50代で第一段階の生前整理をして、広い空間を手に入れましょう。
しかし、50代はまだまだ現役で仕事も忙しく、持ち物の整理に十分な時間がとれないと思います。大型家具などの処分は、不用品回収業者などの業者に依頼するとお金はかかりますが、一気にすっきりします。家具の処分や掃除を業者に依頼するにしても、年齢を重ねるごとに決断力がなくなるため、できるだけ早い段階で処分することをおすすめします。
大型家具の処分は50代で
身の回りのものは定年後のツーステップでおこなうとして、まだ体力と決断力があるうちに、大型家具や使うことのない布団などの処分をしておきましょう。
大型家具とは?
洋服ダンス、整理ダンス、和ダンス、サイドボード、机や本箱、食器棚、ソファ、絨毯、カーペットなどです。
広い空間が手に入ることでストレッチや筋トレなどの運動や、ギターやキーボードなどの趣味も楽しめ、第二の人生を在宅ワークで稼ぐなら、仕事を行う空間としても利用できます。
終活の最終段階スリーステップで嘆かないために
後期高齢者といわれる75歳くらいになっても、親に依存し続ける40代の子ども世代もいます。
いわいる今問題になっているのが「8050問題」です。何らかの理由で長期間引きこもり状態の50代前後の子どもを、80代前後の親が年金などで養っている状況でおきる問題のことを「8050問題」といいます。
そうならないためにも、自身が50代のうちに子どもを独り立ちできるように育てておくのが、最も大事な終活とも言えます。いくつになっても親は子どもにいい顔をしたいものですが、早いうちから自分の口は自分で養うことを教えておきましょう。
まとめ
人生は50代からが楽しいといわれています。見栄を捨てて気楽に生きていくためにも、早めに財産目録とエンディングノートの作成を行い、身の丈に合った暮らしをましょう。
大型家具の処分なども、まだ元気なうちにやっておくと、広い空間で安全な老後の生活がおくれます。
また、親が50代のうちに子どもには独立してもらうといいかも知れません。
これもまた終活の一つですw
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