介護サービスと利用者を繋ぐケアマネジャーは、一番の相談相手であり介護に必要不可欠な存在!

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親が認知症になり介護が必要な状態になると、自然と「ケアマネジャー」という言葉を耳にする機会が増えますよね。しかし、介護がスタートした段階でケアマネジャーがどんな人で何をしてくれるのか理解している方は少ないでしょう。

今回は、これからのあなたの介護生活に欠かせない存在となるケアマネジャーについて解説していきます。

介護サービスと利用者を繋ぐケアマネジャー

これからあなたは、認知症の親をさまざまな方法で介護していくことになるわけですよね。

あなたが24時間つきっきりで認知症の親を介護するという選択肢もあります。しかし、実際には仕事、家事、育児などやることは山積みで、介護にだけ専念するのは難しいでしょう。

そこで、活躍するのがデイサービスや介護保険施設といった介護保険サービス(サービス事業者など)です。

ケアマネジャーは、利用者(とその家族)と介護保険サービスを結びつける架け橋のような存在なのです。ケアマネジャー(正式名称…介護支援専門員)は介護保険のプロであり日々さまざまな業務を担っていますが、その中でも特に重要なのが次の2つの仕事です。

ケアプランの作成

要介護認定を申請して、要支援1~2、要介護1~5といった認定を受ければ、在宅介護、施設介護に限らず、さまざまな介護保険サービスを利用できます。

ただし、介護保険サービスは、介護を必要とする人がなるべく自立した生活を送れるようにするためのものであり、無計画に好きな介護保険サービスを利用できるというわけではありません。

介護保険サービスの利用のためには、利用する介護保険サービスの内容、利用回数、費用などをまとめたケアプランが必要不可欠であり、ケアマネジャーがケアプランの作成を担っています。

ケアマネジャーは、介護保険サービスの利用を検討している高齢者やその家族と面談し、現在の状況、生活する中での課題といった点を調査し、利用者に合ったケアプランを作成します。

こうして作成されたケアプランを元に、利用者は実際に介護保険サービスを受けて、日々生活していくわけですね。

ケアプランは、ケアマネジャーではなく利用者やその家族が作成することもできます。しかし、ケアプランの作成にはサービス事業者の情報収集、担当者会議、サービス利用による費用の計算、サービス事業者との連絡といった専門的な作業が必要です。

介護保険サービスの利用にはお金がかかりますが、ケアマネジャーによるケアプランの作成は無料で行ってもらえます。

こういった理由から、ほとんどの介護を必要とする高齢者(とその家族)がケアプランの作成をケアマネジャーに依頼しています。

こうして考えると、ケアマネジャーが認知症の親の介護生活に必要不可欠な存在だということがわかりますね。

適切な介護保健サービス利用のための調整役

介護保健サービスを利用するためには、サービスを提供する事業者と密に連絡を取り合わなければいけません。実際にサービスを利用する中で、利用者側に不満や要望などもでてくるはずです。

こういったサービスを提供する事業者や利用者の家族、ときには病院などと連絡を取りながら、快適な介護生活を送れるように調整をするのもケアマネジャーの役割です。

文字通り、利用者の介護生活をマネジメントしているわけですね。

介護職員とケアマネジャーを混同しないこと!

デイサービスや介護施設で働いていたり、家に足を運んで介護をしくてれる訪問介護のサービスを提供してくれる人を、一般的には「介護職員」と呼びます。

念の為説明しておきますが、介護職員とケアマネジャーはどちらも介護に携わる仕事ではありますが、実際の仕事内容は異なります。

介護職員は、主に施設や自宅といった現場で利用者の体に直接触れながら介護をする人であり、ケアマネジャーはケアプランを作成したり、連絡調整を行う人です。

日々の介護保険サービスの利用計画であるケアプランに要望がある場合は、介護職員ではなくケアマネジャーに相談するようにしましょう。

ケアマネジャーは、身近な相談相手だと考える!

これから認知症の親を介護するあなたは、きっとたくさんの悩みやつらさを抱えることでしょう。しかし、あなたと同じように介護でたくさんの悩みやつらさを抱えても、その気持ちを誰にも相談できずに限界を迎えるまで頑張ってしまうという方は少なくありません。

もしもこれから介護をする中で「介護の負担が大きすぎて、親ではなく自分が倒れてしまいそう…。」「介護費用がかかりすぎて、金銭的に苦しい…。」といった悩みなどを感じたら、担当のケアマネジャーに相談してください。

すべての悩みをケアマネジャーが解決できるわけではありませんが、ケアプランを変更することで肉体的、精神的、金銭的な悩みを解決できるケースもあります。

悩んだら、ケアマネジャーへ相談。この言葉を頭の片隅に置いておきましょう。

対象者の状態やその家族に合ったケアプランを作成してくれるケアマネージャーさんの存在は大きいです。介護のことや金銭面での不安、車椅子など介護に使うかもしれない道具などの相談などにものってくれます。施設に入所するのであれば担当は変わりますが、在宅介護の場合ケアマネージャーさんとの関係性は重要で、よりよい関係性を築くことは精神的安定にもつながってくるのでケアマネージャーさんとの関係は不可欠です。

まとめ

ケアマネジャーは、介護保険サービスの利用に必要不可欠なケアプランを作成し、各所との連絡・調整を行ってくれる存在です。一度介護保険サービスを利用するような状態になれば、亡くなるまでなにかしらの介護保険サービスを利用し続けることになるでしょう。

つまり、あなたの介護生活が終わるまでケアマネジャーとの付き合いは続くのです。介護に関してわからないことや悩み事があったら、ケアマネジャーへ相談して介護生活の負担を軽減していきましょう。

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