終活を始める年齢は?何から始めればいいの?悩んだらここをチェック!
終活(しゅうかつ)とは
終活を始める年齢は?
もし今自分が死んだら残された家族が困るだろう、と思ってそろそろ終活を始めようかなと思う方も多いでしょう。しかし、いざやろうと思っても、何を準備すればいいのかわからない方もよく見られます。また何歳くらいから始めるのが正しいのか、始め時を見極めている方もいるでしょう。
そもそも終活を始める年齢に正解はありません。
20・30代の健康な若い年齢の方も、事故や災害などでいつ死ぬかわからない、と始めている方も多いです。
「自分が始めたいと思ったときにやるのが正解」ということになります。
一般的に始める方が多い年齢は、60~70代くらいの方が多く見られます。しかし始めるにあたって決まった年齢がある訳ではないので、思い立ったら始めてみるといいでしょう。
「そろそろ始めようかな」と思ったら早めに準備をしておきましょう。
準備って何をすればいいの?
終活って、そもそも何をすればいいのか、わからない方も多く見られます。
終活は「残された家族の負担を減らす」「自分の人生を見つめなおす」のが目的です。この目的を達成するためにやってほしいのが「身辺整理」「遺言についてまとめる」「お金のことを詳しく記す」の3つとなります。
生前から身の廻りのものを整理しておきましょう
「身辺整理」とは、自分の身の回りのものを生前に整理しておくことです。整理するほど物はないと思うかもしれませんが、洋服や日用品など生活する上で必要なものが誰にでもあるでしょう。
ある程度の年齢の方ならば、着物や宝石類・高額切手や古銭などの高価なものを持っている方も多いです。自分では価値のあるもの、とわかっていても遺族はわからずにそのまま捨ててしまうということもあります。いらないものは早めに処分をして、価値が高い物に関しては、自分の死後どう処分してほしいか書き記しておくと遺族もわかりやすいです。
専門の業者に売却してほしい場合は、生前のうちに業者を探して査定をしてもらい、信頼できるところを見つけておくのもいいでしょう。誰かほしいという人が家族以外にも友人にいるかもしれませんから、貰い手を探して話を付けておくのもいい方法です。
高額なもの以外の物に関しても、家族写真やアルバムなどの思い出のものを押し入れの奥にしまっている方もいるでしょう。
思い出がつまっているものは、遺族も処分方法に困ることが多いです。アルバムなどはデジタル化しておくと保管スペースにも困りません。
今から対応してくれる業者を探しておき、早めにデジタル化してもらったりアルバムの整理をしておくのもいいでしょう。
全て自分で1つずつ行うことが難しいならば、生前から遺品整理の予約に対応している業者もあります。費用の支払いもできますので、生前予約をしておくと遺族に遺品整理の負担をかけにくいです。
このように持っているできるだけ生前にいるものといらないものを整理することや、対応業者を手配しておくと遺品整理の手間を省くことができます。遺品整理は意外とお金も時間もかかるものなので、生前に済ませておくことで家族の負担を減らすことが可能です。
生前から身の回りのものを整理しておくのは、遺族のためだけでなく自分のためにもなります。それは荷物を整理することで、自分の人生を見つめなおす機会になるからです。アルバムを見てこんなことがあったなと振り返ったり、この服はあのときに着たな、こんな大変なことがあったな、と思い返すことができます。人生を見つめなおすことで、残された時間をどう有意義に使うか考えることが可能です。
生前の身辺整理には、死後のことだけでなく「これからどう過ごすか」を考えるメリットもあります。

相続について決めておきましょう
相続は遺族の間でもめる原因となりやすいものです。相続関係でもめてしまうと、そのあと何十年も気まずい雰囲気になってしまったり、交流がなってしまうこともあります。遺族が自分の死後も良好な関係を続けられるように、相続について詳しく記しておくと安心です。
「資産なんてない」と思う方もいますが、持ち家の場合は家や土地も相続対象になります。家や土地はそのまま残してほしいのか、売却したり建物を壊してもいいのか、細かいところまで決めておくのもいいでしょう。
「財産目録」を作って、何を誰に相続させるかはっきりさせておくと遺族間で揉めにくいです。自分で勝手に決めないで「誰に何をあげるのか」を、家族と話し合っておくと財産目録も作りやすくなります。
生前から相続の権利のある配偶者やお子さんと話し合っておきましょう。
葬儀について決めておく
「葬儀について決めておく」とは、「葬儀の形式と費用の準備」のことです。特に費用についてですが、葬儀はだいたい200万くらいかかります。その200万円を遺族が支払うことになりますので、生前のうちに準備しておくのがいいでしょう。
もし今用意できないならば、どうやって用意するのか考える時間もまだあります。家や土地を売ってその費用にしてもらうとか、これから葬儀用の貯蓄を始めるなど方法はいろいろあるので考えてみましょう。
また、葬儀の形式についても一般葬だけでなく家族葬という選択肢もあります。一般葬ならば弔問客がたくさん来てくれますが、家族葬は身内のみで行うことが可能です。家族葬の方が弔問客が少ない分、費用もあまりかかりません。葬儀用にまとまった金額が用意できないと思ったら、家族葬にしてほしいと希望を伝えておくのもいいです。
埋葬についてもお墓に埋葬するだけでなく、納骨堂に収めたり樹木葬という選択もあります。子供が遠くにいてお墓の管理が難しいならば、管理を委託するところもあるので、今から探しておくのもいいでしょう。
葬儀の形式・費用・お墓についての3つにポイントを絞って、生前から準備をしておくというのが大切です。
「エンディングノート」にまとめておくとわかりやすい
遺言書を作るために弁護士事務所のお世話になったり、希望の葬儀を行うために業者を探すとなると、お金も時間もとてもかかります。遺された家族のためにできるだけ準備をしておきたいけれど、その準備を行うのが大変、そう思ったら「エンディングノート」を利用するとお手軽です。
エンディングノートは、ここまで書いたお金のことや葬儀のことなど、自分の希望を書き記すことができます。
何を書いていいかわからないときや、うまくまとめられないときには、書店でエンディングノートが販売されているのでそちらを利用するといいでしょう。もちろん市販のエンディングノートを絶対に使うという決まりはありません。自宅にある普通のノートに、お金や葬儀の希望についてささっと書くだけでもいいです。
ただし遺言書と違い、公的な力は全くないものと覚えておいてください。
絶対にエンディングノートに書いている通りにしなければいけない、という決まりがないので、葬儀の形式や相続に関して自分の希望が通らないこともあります。どうしても自分の希望を叶えてほしいならば、やはり弁護士などの専門家に遺言書を作ってもらう必要があるので気を付けてください。
まとめ
終活を始める年齢に正解はありません。
「自分がやりたい」と思ったときに始めるのが正解です。
希望の葬儀の形式や相続について決めておくだけでなく、自分の死後遺族が困らないように用意しておくのが目的でもあります。身辺整理をしたり、葬儀の費用などを用意しておくのも大切です。自分の希望を伝えるだけでなく、周囲の人にできるだけ手間をかけさせないように用意をするというのが目的と思って活動してください。
コメント
コメントを投稿