【介護施設は第二の自宅】家族が望む施設の特徴は日々快適に過ごすことが出来るかどうか!

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様々な事情で施設入居を検討されるとき、ご家族にも認識しておくべき点が何点かあります。

この点をよく理解したうえで、実際に介護を必要とされている方に最適なサービスを選ぶようにしましょう。

介護施設は第二の自宅です

施設側の職員として、入居相談の対応をすると、比較的よくあるのですが、ご家族がご自分の身内の方を施設に預けることに対して罪悪感を持っておられることがあります。

自分が世話すべきなのに諸事情で、それが出来なくなった

結果として施設に入れざるを得ないというような内容であったり、認知症が進んでしまい、自分では対応できなくなってしまった。本人は自分の家での生活を希望しているだろうが、施設入所させざるを得ないといったケースなどその内容は様々です。

そのような罪悪感を持っておられるご家族には、必ずお伝えしていることがあります。

「施設は第二の自宅です」

「ご本人も、ご自宅で生活するより快適に過ごすことが出来ます」

この2点です。これはご家族にも理解していただきたい点です。

施設では、入居者様同士、楽しく上手く生活していただけるように様々な配慮をしています。年齢層や性別だけではなく、趣味や性格それまでの生活歴などをご家族に伺いなるべく快適にお過ごしいただける環境を準備しながらご入居いただいています。結果、入居からそれほど時間もかからず環境に慣れていただける場合がほとんどです。

また、生活環境としても、介護を必要とされる方に最適な建物形状になっていて、排泄や入浴といった、介護上、特別な設備が望まれる部分についてもご自宅で生活するよりはるかに安全で快適なものが準備されています。

これらの点だけでも施設は第二の自宅となることをご理解いただけると思います。ご家族の方は、どうか施設入居を選択するときに罪悪感を持たれないようにしてください。

施設サービスの選択

施設入居となると、やはり費用の面は無視できない重要な点になります。

最近では、入居に際して数百万円から数千万円という高額な費用を必要とする高級有料老人ホームも数多く出来てきていますが、これらを選べるご家族はごく少数だと思います。

もちろん、これらの高額な費用を必要とする施設は、素晴らしいサービスを提供してくれます。しかし、ごく一般的な施設であっても、キチンと選びさえすれば十分満足できるサービスの提供を受けることが可能です。

では、どのように施設を選べばよいのか

まずはサービスを必要とされているご本人の状態を正確に把握しましょう。

そのとき、既に担当のケアマネージャーがいる場合には、ケアマネージャーにも十分相談しましょう。ご家族の認識と、ご本人の実際の状態が異なっているということを良く見ることが大切です。

ケアマネージャー以外にも、デイサービスやデイケアなどの通所サービスを受けていたことがあれば、それらの施設職員の方にも相談してみると良いでしょう。ご家族の知らないご本人の状態が良くわかる事があります。

これらの方法を使いながら、ご本人の状況を把握したら次はどのような種類の施設サービスが良いかを考えましょう。

  • 身体介助よりも、認知症介護の方が必要となれば、グループホーム
  • 要介護3以上で、身体介護が相当に必要であれば、特別養護老人ホーム
  • 介護サービスと並行して、常に医療サービスが必要ならば介護医療院

などといった形です。

これは、ケアマネージャーさんやお住まいの自治体の介護保険担当部署に聞けば教えてもらえます。

施設を選ぶ(選ばれる施設の特徴)

施設サービスの種類が決まったら、どの施設にするかということになります。とても大事な選択になりますので、ご家族の方も頑張っていただく必要があります。

選ばれる施設というものには、ある程度共通点があったりしますので、実際に足を運んで施設の方と話してみたり施設の中を見せてもらったりして十分に納得したうえで施設を選ぶようにしましょう。

ここでは選ばれる施設として、よくある共通点を数点ご紹介します。

施設見学を随時受け入れてくれる

施設見学したい旨、事前に電話してみましょう。ほとんどの施設の場合、相談員かケアマネージャーが対応してくれるはずです。実際に見学に行った際は、施設のいろいろなところを案内してくれると思いますので気になるところはどんどん質問しましょう。

選ばれる施設であれば、ていねいに回答してくれるはずです。

施設の中に異臭がない

介護施設の場合、必ず頻繁に排泄介助が頻繁に行われています。選ばれる施設であれば、適切なタイミングと方法で入居者の負担にならない様な排泄介助を心掛けています。

そのような選ばれる施設では、施設内に臭いが出ることはほとんどありません。逆に言えば、悪臭がしている施設では、入居者の快適な生活にとても重要な排泄介助は適切に行われていないことが考えられます。

機会があれば、施設責任者の話を聞いてみる

介護医療院と介護老人保健施設では、施設責任者は医師である必要があり、その場合には日常的に診療サービスをしていますので難しいのですが、それ以外の施設であれば、施設責任者は家族応対することも可能になっているケースが多いです。

もし施設責任者と施設サービスについて会話できるのであればぜひ試してみてください。選ばれる施設は、施設責任者が施設内のサービスについてよく認識しており場合によっては入居相談対応してもらえることがあります。

施設責任者が施設サービスに関心をもって日々対応している施設では、自然と入居者サービスが行き届いているものです。

空室が少ない

当たり前のことですが、選ばれる施設とは、良い施設ですので、おのずと入居者が集まります。場合によってはすぐに入居できないということもあるかもしれませんが、それは良いサービスを提供している現れでもありますので、事情が許すのであれば、空きを待ってからのサービス利用も考慮しましょう。

まとめ

施設サービスを選ぶとき、ご家族の心理的な負担と経済的な負担が発生します。心理的な負担については、正しい施設の選択をして、そこで行われるサービスを理解出来れば必ず解消できます。

可能であれば、施設を決定するまでに心理的負担を解消できるように施設の職員の方と十分に話をしてみましょう。
ここで不安が解消される施設は、ご家族にとっても良い施設となるはずです。

経済的負担については、サービスを受ける以上避けられないものではありますが、入居者ご本人の収入状況や、場合によっては世帯構成などで公的補助を受けられる事もあります。この点についても、入居を検討されている施設職員の方に相談してみましょう。良い施設であれば、職員も制度についてよく理解しており適切なアドバイスをもらえることもあります。

一度入居してしまえば、ある程度長い期間お付き合いをすることになる施設です。不安や不満をもったままお付き合いを始めるのではなく、十分に話し合い、不安や不満は解消してからお付き合いを始めることで、より満足できる施設入居となるはずです。

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