良好な関係を作りたい!ケアマネジャーと上手に連携をとるコツ7選

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認知症の親を介護するために仕事の出来るケアマネージャー、相性の良さそうなケアマネージャーと契約できれば嬉しいですよね。しかし、介護者(親を支える家族など)とケアマネージャーが上手く連携を取れないと、どんなにケアマネージャーの質が高くても親や家族にとって理想的な介護生活の実現は難しくなるでしょう。

ケアマネージャーといえど基本的な付き合い方は周りと変わらない

今回はケアマネージャーと上手に連携するための7つのコツを紹介しましょう。

今回は主観が多いに入りますよ。

病状や経歴などを正しく詳細に伝える

ケアマネージャーと上手に連携するということは、上手な付き合いをしていくということでもあります。そのためには、ケアマネージャーに認知症を発症している親の病状や経歴など、さまざまな情報を詳細に伝えることが大切です。

ケアマネージャーは、時には一見介護に関係なさそうな利用者の出身地、趣味趣向、退職前の職業といったさまざまな情報からも介護に必要な情報を導き出して、適切な介護を提案してくれます。

また、お互いを知ることから人間関係の構築は始まっていきますから、そういった意味でもケアマネージャーに親の情報を伝えるのは大切なことです。もちろん、親の認知症が進行し、子供がメインとなって親を介護する場合は、子供の職業や家庭状況なども伝えておくと、互いの関係が深まりやすくなるでしょう。

介護についての希望を具体的に伝える

利用者やその家族には、介護に対するさまざまな希望や要望があるはずです。

  • 出来る限りは在宅介護を続けていきたい。
  • 介護資金に余裕が無いので、できるだけ費用を抑えたい。
  • 週に3回は入浴をさせてあげたい。

そういった希望は、とりあえずケアマネージャーに伝えていきましょう。

その希望を現実的に取り入れられるかどうかは、ケアマネジャーが判断してくれます。

たとえ利用者やその家族から伝えられても実現できなかった希望があったとしても、ケアマネジャーは伝えられた内容から「この依頼者は、金銭面の負担を特に心配しているんだな。」「今の時点で、家族に介護の負担がかなりのしかかっているだんな。」といったようになんらかの情報を得られます。

こういった情報が積み重なっていくことで、次第に連携が取りやすくなっていくでしょう。

ワガママな要求はしない

介護についての希望を伝えるのは大切なことですが、無理にでも希望を叶えてもらえるように要求するのはよくありません。

例えば、親の要介護度が1であるにもかかわらず、利用条件が「要介護度3以上」と設定されている介護保険サービスの利用をケアマネジャーに要求するのは、単なるワガママですよね。

あなたが職場で無理難題な単なるワガママを相手から言われたら、できる限りその人とは関わりたくないと思うはずです。

ケアマネジャーも同じで、ワガママな要求ばかりをしてくるような利用者や家族に対して親身になろうという気はおきないでしょう。

ケアマネジャーの多忙さを知る

ケアマネジャーとの付き合いが深まるにつれ、「どうしてもっと早く連絡の返事をくれないんだろう?」といったように大なり小なり不満がたまっていくかもしれません。

そして、その不満がきっかけでケアマネジャーに対して良くない態度をとってしまい、上手な付き合いがとれなくなってしまうこともあるでしょう。

多くの方はケアマネジャーが自分の親の専属のケアマネジャーだと思っているかもしれませんが、ケアマネジャーは常に30人近い利用者と契約をしてケアプランの作成や連絡調整の業務を行っています。

ケアマネジャーという仕事が非常に多忙だということを知っていれば、少々のミスや不満があっても「まぁ仕方ないのかな。いつも頑張ってくれているし!」と考えられ、ケアマネジャーにも優しく接せられるようになるかもしれません。

もちろん、重大なミスが頻繁に続くようであれば、それはケアマネジャーの能力不足と判断できますから、そういった場合は変更も検討しましょう。

連絡の窓口は、一人に固定しておく

親が認知症となれば、日常的なケアマネジャーとのやりとりは親の子供など家族が行うことになるでしょう。この場合は、必ず家族内で連絡の窓口を誰か一人に固定しておくことが大切です。

あるときは長男から、あるときは三女から、といったようにさまざまな人から連絡をもらうと、ケアマネジャーも誰に返事や連絡をするべきか迷ってしまいます。また連絡の行き違いも起こりやすくなり、これではスムーズな連携を取れませんよね。

連絡手段について取り決めをしておく

親の要介護度によっては、日頃から頻繁にケアマネジャーと連絡をとることになるかもしれません。

常にケアマネジャーからの連絡に対応できるならよいですが、働きながらだと日中の電話連絡には対応できないというケースもあります。反対にケアマネジャーに電話連絡をしても、なかなか繋がらないといったケースも。

ケアマネジャーが所属する居宅介護支援事業所によっては、連絡手段についての取り決めを作っている場合もありますが、もしもある程度自由が効くようであればケアマネジャーと連絡手段について取り決めをしておくとよいでしょう。

例えば、仕事中にかかってくる着信にそうそう対応できないという場合は、緊急の要件以外はメールで報告してもらうようにすれば、連絡の負担が減り連携もスムーズになるでしょう。

また、親の介護に対する要望はメールを使って文面として残しておけば、ケアマネジャーが電話で要望を聞き漏らすといった心配もなくなります。

お礼は忘れずに

最後のコツは、当たり前のことですがお礼の気持ちは忘れないようにすることです。ケアマネジャーの利用は無料ですが、結局の所は多くの人が支払っている介護保険料から賄われています。

そう聞けば「親だって自分だって介護保険料を払ったのだから、ケアプランを作ってもらって当たり前。」と考える方もいるかもしれませんが、収入に見合わないほどの業務に追われているケアマネジャーも数多く居ます。にもかかわらず、ケアプランを作ってもらって当たり前といった態度で接してこられたら、良い思いはしないですよね。

たとえ相手がケアマネジャーだとしても、人付き合いの基本である心遣いは決して忘れずにお互いが気持ちよく接せられる関係を築けるように心がけましょう。

頻繁に顔を合わせる機会が多くなるので、できるかぎり良好な関係を保ちたいところです。ただケアマネさんと私たち家族は対等な関係なのでよかれと思う主張はするべきですね。

まとめ

ケアマネジャーと上手に連携を取れるようになれば、普段の介護の質があがり万が一のことがあった場合の対応もスムーズになります。ケアマネジャーとの連携のコツを紹介しましたが、なにひとつ難しいことはありませんでしたよね。

これからケアマネジャーの力を借りて認知症の親を介護していくという方は、人付き合いの基本を忘れずにいつでも連携を取れる体制を作っていきましょう。

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