要介護3以上で入居できる人気の特別養護老人ホーム4つのサービス
特別養護老人ホームとは、比較的重度の介護が必要になったが、日常的には医療サービスを必要としていない方に対して、安心安全な生活の場を安価に提供する施設です。
特別養護老人ホームの特徴
特別養護老人ホームは、要介護3以上の方のうち日常的な医療サービスを必要としていない方にご入居いただく施設です。
しかし、ご家族が見学に行って施設の方から説明を受けても、なかなか他の施設サービスとの区別がつかないと思います。それは入居者の方が快適に自然な感じで過ごされている日常を見ているためなのですが、この自然な感じで過ごしていただくために施設の職員たちは日々努力しています。
では、どのようなサービスを提供しているのでしょうか。
- 日常生活上の介護サービスの提供
- 健康状態に配慮した栄養管理された食事の提供
- 日々の生活の中に潤いを感じてもらえるようなレクリエーションの提供
- 日常の健康状態の観察
という4点になります。
日常生活上の介護サービスの内容は、朝起きてから夜寝るまでの間の日常生活全般に対する介護サービスということになります。着替えや歯磨き、顔を洗うなどの整容から週2回以上と決められている入浴介助、毎日発生する排泄の介助、食事の補助など多岐にわたります。
特別養護老人ホームに入居されている方は基本的に要介護3以上ですので、これらの介護サービスに必要な設備や装置があります。
一番わかり易いものが入浴です
ほとんどの特別養護老人ホームに備え付けられているものとして、特殊浴槽と言われるものがあります。
特殊浴槽にもいろいろタイプがあり、車いすのまま入浴できるものや寝たまま入浴できるものなどがあります。特別養護老人ホームでは、必要に応じてこれらの設備を設置しています。
それ以外にも、おむつ交換をより安全に行うためのロボットや適切なタイミングでおむつ交換を可能にするためのセンサーなどを導入しているところもあったりします。
もう一つ特別養護老人ホームならではのサービスが、健康状態の観察です
特別養護老人ホームでは週1回程度、近隣の病院などから医師が通ってきて入居者の健康管理のための診察を行うことが義務付けられています。
この診察は施設サービスの中に入っています。
ここでは日常的に必要な病気に対する薬の処方が行われます。また何か状態に変化があった場合には、専門医の診察や入院を勧められることもあります。
あくまで特別養護老人ホームは、日常生活の継続を目的とした施設ですので、これらの変化により治療が必要になった場合には、施設からの通院や一時的な入院となることもあります。
それらに掛かる費用は、施設費用とは別に家族負担となります。
料金設定
特別養護老人ホームの費用は、すべて介護保険制度の中で決められています。
施設が独自に決められる費用はなく、制度上加算と呼ばれる施設毎の取り組みが基本サービス費に上乗せされていく形になります。この加算については非常に多数あるため一口に特別養護老人ホームは1カ月いくらかかるということは言えません。
概算では、このような金額となります。
- 多床室(従来型)特別養護老人ホーム 月額55.000~100,000円程度
- ユニット型特別養護老人ホーム 月額 90,000~150,000円程度
上の概算は1割負担の方を対象としています。
もちろん入居者の介護度によって金額は変わりますし、ご家族構成によっては前年年収などの違いでここから大幅に上がることや下がることもあります。詳細はご本人の介護保険証のうち、自己負担額の欄を確認しておいてください。
現在では2割負担の方もいらっしゃいますので、その場合には、上記概算金額よりも費用負担は1.5~1.9倍程度に上がります。
あまり安いとは思えない金額かもしれませんが、1か月間の食費、家賃、介護サービスの全てが入っていますので、通常で考えればかなり安価であると思います。
まとめ
同一人物が他の施設入居サービスを受ける場合には、これよりも安く受けられるサービスは無いはずです。一部の例外はありますが、特別養護老人ホームは入居条件に合う方にとっては一番安く入居できる施設となります。
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