環境の変化がストレス?施設の生活に順応できるのか不安な時の対応とは?
体調を壊して入院していたけど「退院後に認知症が進んだ」や施設にショートステイで行っていたけれど「食欲が落ちたり元気がなくなった」など、介護を経験した人であればこのようなことを見たことがあるのではないでしょうか
なぜでしょうか?
それは高齢者は環境の変化に適応しにくいからです。若い頃であれば最初は緊張しても徐々になれていくものですが、高齢者にとっての環境の変化とはストレスそのものだからです。
しかしそうは言っても、体調や認知症が悪化など自宅での介護にも限界を感じている人は多いと思います。結果から言ってしまえば、クタクタに疲れ悩んでいるのであれば施設も検討しましょうということです。
今回は施設を検討しているけど、入所後順応して生活していけるのか心配されている介護者向けの記事となります。
環境の変化になぜ弱いのか?
人間歳を重ねてくると新しい刺激というものは少なくなっていきます。そして「いつもと同じ」いうことに安心感をいだくのです。いつもと同じ家、いつもと同じ顔触れなどですね。
高齢者は新しいことはあまり覚えていないことが多いのですが、昔のことは良く覚えています。
例えば引越しなどで環境が変わり、その直後から認知症がでてきてふさぎがちになってきたというようなことはよく聞く話です。高齢者の場合はできるだけ、環境を変えない方法で支援していくのが一番です。
中には独居だけど介護サービスなどの支援を入れて、なるべく環境の変化がないように独居生活をできるだけ継続していくという方もいます。
順応していくためにはどうしたらいいのか?
環境の変化が悪いといっても、現実問題そうはいかない場合もあります。
では施設に入らなくてはいけない状況であった場合、どれだけ施設の生活にストレスなく順応していくにはどうしたらいいのでしょうか?
ポイントを4つあげてみました。
- できるだけ元気なうちに入所を検討する
- いきなり入所するのではなく、ショートステイなどで職員などとの面識を持ってもらう
- 引越しの際は部屋のものは使い慣れているものを置くようにする
- 最初は面会を頻回にして安心できる場所だということを認識してもらう
できるだけ元気なうちに入所を検討する
高齢になればなるほど環境への順応能力が落ちていきます。ぎりぎりまで待つよりは本人がしっかりしているうちに入所することの方が結果的に順応するまでの期間が短いと言われています。
いきなり入所するのではなく、ショートステイなどで職員などとの面識を持ってもらう
施設にはショートステイといって短期入所施設を持っているところも多いです。そのためまずは入所するのではなく定期的にショートステイを数日から試して使ってみることは結構有効です。ショートステイもすぐには慣れないと思いますが、だんだん繰り返すうちに拒否をしなくなる頻度も増えてきます。出来ればそのタイミングで入所を検討してみても良いかもしれません。
また通所サービスなどのサービスを持っているところであれば、そこを利用するのもいいでしょう。部署が違えば職員も違いますが、顔見知りの職員が時々訪問してくれるだけでも安心感があります。ケアマネージャーなどに相談して見ましょう。
引越しの際は部屋のものは使い慣れているものを置くようにする
引越しの際は新しい物を揃えてあげたくなりますが、寝具やベッド周りのものなどはできるだけ使い慣れたものを置くようにしましょう。また家具などを持ち込んでいい施設であれば、使い慣れた家具を持って行くのも良いと思います。
だんだん慣れてきたら新しい物に変えていくことも出来るので、就寝する場所くらいは今までと同じ環境を作ってあげて安心させてあげて下さい。
最初は面会を頻回にして安心できる場所だということを認識してもらう
家族の顔は一番の安心感につながります。しかし入所直後は、精神的に不安定なことがあるので、面会したら帰りたくて暴れたり泣き出す可能性もあるので、慎重な対応も必要かもしれません。この辺は施設、ケアマネージャーなどと話し合いをして置くのも良いかも知れません。時には面会は控えるなどの対応も必要かと思います。
まとめ
施設の生活に順応できるのか不安な時の対応とは?
- できるだけ元気なうちに入所を検討する
- ショートステイなどを利用して知っている顔を増やす
- 入所の際はベッド周りなどは使い慣れたものをおくようにする
- できるだけ最初は面会をする
ご本人はもちろんですが、施設に入れるということは家族にとっても一大イベントですので、早め早めに検討をしてケアマネージャーに相談して計画をたてることをおすすめします!
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