施設入居後家族からの一方的な無理難題はNG!会話を重視して施設と良好な関係を築こう

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様々な手続きや準備をして、ようやく施設入居となった後、家族としてするべきことは何でしょうか。入居されたご本人が最も快適に過ごせるように家族は何ができるでしょうか。

施設が家族に求めること

施設入居後、施設としては最低限の定期的に必要な事務連絡や利用料金の入金を行っていただければ、家族に対して問題視することはありません。

しかし施設職員も人の子ですので、頻繁に会っているご家族や懇意にしているご家族に対しては、より親切にしてしまうこともよくあります。それだけではなく、なかなか伝えにくいご本人の細かな状態についてなども、時間をかけ家族が理解できるように丁寧に説明してもらえることもあります。

これは例えばですが、軽介護の方が中心の施設に入居した場合、状態の悪化により次の施設を探して移らないといけない事態が起こる場合があります。

そんな時に頻繁に会っているご家族であれば、ご本人の状態が悪くなっても、その過程で丁寧に説明してもらえるはずです。
いきなり本人の状態が悪くなったから、出ていって欲しいなどという急な話にはなりにくいものです。

また懇意にしている家族であれば、次の施設の候補となるところも、今の施設がある程度探してくれたりすることも期待できます。コミュニケーション大切です。

これらを踏まえて最低でも月1回、出来れば月に2~3回程度は面会に行くことをお勧めします。

施設としても定期的な面会があり、家族に大事にされている利用者という認識を持つと、おのずと丁寧な対応になるものです。

要は入居させっぱなしにして、利用者本人に何の興味も持っていないような家族は施設にも好かれないということです。

家族がしてはいけないこと

では、頻繁に面会に行き、ご本人の介護にも参加して一生懸命にしていれば施設に好かれるでしょうか。

これは違います。

施設職員は介護の専門家です。大勢いる利用者を介護する中で得た知識をもって、家族の方よりも正確に利用者本人の状態を把握しています。施設では365日24時間、利用者本人の状態を確認しながら介護しています。家族の方が知らない状態を認識していないと適切な介護はできません。

介護そのものは施設にまかせましょう。

滅多にないのですが、とても一生懸命に利用者本人のことをして甲斐甲斐しく面倒みるあまり、施設からは敬遠される家族もいます。ほぼ毎日のように面会に来て、日中の介護もされたり持ち込んでもらっては困る差し入れを持ってこられるような方です。

ご本人が快適に施設での生活を送る上で、周りの利用者との関係も良好に保つ必要があるので、あまりに頻繁に面会や差し入れをするのは控えた方が賢明です。度が過ぎると周囲からやっかみの対象になることがあるので要注意です。

特に入居後しばらくの間の面会は、多くても週1,2回程度の留めましょう。また、差し入れも施設に確認したうえで、良いと言われたものを月1回程度にしましょう。

さらに絶対にやってはいけないこと

介護方法について、家族の目線で把握したことだけを基に施設職員に強要することです。

日中の数時間しかご本人を見ておらず、その中で把握できることは正確でないことが良くあります。施設職員は24時間の流れのなかから、ご本人にとって最良と思われる介護を提供していますが、ご家族から間違った介護方法を強要されることは非常に困ります。

家族の方は、家族にしかできないことをしてあげるように心がけましょう。それは顔を見せてあげることや、家族の近況を教えてあげることです。些細なことかも知れませんが、これはとても重要なことですのでお忘れなく。

まとめ

  • 施設に入居した後の介護作業は施設にまかせましょう。
    ※介護方針は施設が専門家の目で見て最良と思われるものです。
  • 家族としての希望を伝えることは必要ですが、家族の考え方を強制することはやってはいけません。

ご本人が施設で快適に過ごすための必要なことは施設にまかせ、家族は日常を快適に過ごせているかを確認して、家族にしかできないことを面会を含めてしてあげるようにすれば、家族も施設と良い関係が築けるはずです。

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